僕はこれまで、いろんなお店や事業者さんにキャッシュレス決済の導入をお手伝いしてきました。
とくに「PayPay(ペイペイ)」は、手軽に始められることもあって、飲食店や小売店、サロン経営の方からも導入の相談を受けることが多いです。
そこで、今回、実際にペイペイを導入した方々に話を聞いてみると…
「集客効果があった!」
「お客さんが便利になった!」
と、ほとんどの方が「導入してよかった」と言っています。
ただ、あえて「使ってみて困ったこととかありますか?」と聞いてみたところ、共通して出てきた“リアルな声”もありました。
今回は、そんな現場の声をもとに
ペイペイをお店に導入する前に知っておきたい5つのデメリット
を、僕の実体験を交えて正直にお伝えしていきます。
「導入してから後悔したくない」
そんな方にこそ、ぜひ読んでいただきたい内容です!
実際に聞いた!ペイペイ導入者の「リアルなデメリット」5選
これまで僕がペイペイを紹介してきた中で、多くのお店の方が「導入してよかった!」と話してくれます。
でも、あえて「困ったこと、気になったことってありますか?」と聞いてみると、出てくるのがこの5つでした。
「思ってたのと違った…」と後悔しないために、ぜひ参考にしてください。
決済手数料がかかる(特に個人店・小規模店舗は気になる)
実際の声:「導入当初は無料だったって聞いたけど、今は決済手数料1.98%がかかるんですね」
ペイペイは月額基本料0円、決済手数料1.98%がかかります。(※月額1,980円、決済手数料1.60%のプランもあります)
特に客単価が低い小規模店では「手数料が痛い」と感じることもあります。
ただ、今はキャッシュレス決済を使いたいお客さんが増えているので、ペイペイを導入しないとキャッシュレス派のお客さんが来店しません。
つまり、集客や販売の機会を逃してしまうことにもつながります。
手数料は「必要なコスト」と割り切り、集客やリピートのきっかけにする考え方が大切です。
僕自身、最初にPayPayを紹介した個人経営のカフェの店主さんが「今まで無かった手数料コストが増えちゃったなぁ」と漏らしたことがありました。
確かに、1.98%と安い手数料と言っても、響きますよね。
でも、その方が「でもキャッシュレス使えないと若い人来ないしね」と話していたのが印象的でした。
僕も「必要経費と考えて集客に活かす」視点は、小規模店ほど大事だと感じています。
売上金の入金がもっと早いと思っていた
実際の声:「入金ってもっと早いと思ってました…」
ペイペイの売上金は、月末締め・翌月払いというサイクルです。
銀行によって入金タイミングが異なり、
例えば…
- PayPay銀行なら翌月1日
- その他の銀行は翌月第2営業日
- ゆうちょ銀行は翌月第4営業日
このように、銀行によっては最大で翌月4営業日になることもあるので、「思ったよりも現金化までに時間がかかる」と感じるお店もありました。
ただし、ペイペイには「早期振込サービス」という便利な機能があります。
- 必要なときにアプリから申請すれば、翌日に売上金が振り込まれる(都度申請)
- もしくは、売上が一定額を超えたら自動で振込(自動設定)
もちろん、早期振込には手数料(0.38%+銀行による振込手数料)はかかりますが、「急ぎで資金が必要なときには助かる」と好評です。
資金繰りが心配な場合は、早期振込サービスも活用することで、キャッシュフローを安定させることができます。
あるテイクアウト専門店のオーナーさんは、「翌月入金だと仕入れが厳しいときがある」と言っていました。
そこで提案したのがPayPayの早期振込サービス。振込手数料はかかるものの、資金繰りが回るようになって安心したと聞いたとき、僕も「手数料よりキャッシュフローの安定のほうが大事」と気づかされました。
早期振込サービスは、必要なときだけ活用できる柔軟さが魅力だと思います。
客層によっては思ったより使われない
実際の声:「うちの常連さんは高齢者が多くて、ペイペイはあまり使われてないです」
ペイペイは若い世代や都市部での利用が多いですが、
- 田舎のお店
- 高齢者中心の商圏
- 高額商品の店舗
では、あまり使われないこともあります。
導入前に、自店の客層と相性がいいかを確認しておくのがおすすめです。
僕が紹介した中でも、若い客層が中心の美容室では「導入後すぐに利用者が増えた」と喜ばれた一方で、高齢者が多い地元の和菓子店では「導入したけど使う人が少ない」ということも。
だからこそ、導入前に「うちのお客さんは使うか?」を考えることが本当に大事だと、僕自身何度も現場で実感しています。
やみくもに導入せず、客層との相性を見極めるのが成功のコツです。
ただし、国内でキャッシュレスが使われる比率は、2024年で、40%を超えていて、これからも伸びていきます。
いずれは「キャッシュレスは導入が必須になる」と思っておきましょう。
現金とPayPayでレジ締めが煩雑になる
実際の声:「決済方法が増えて、レジ締めがちょっと手間になった」
現金だけで営業していたお店がペイペイを導入すると、売上の管理が
- 現金の売上
- ペイペイの売上
と分かれるため、「締め作業が増えて少し手間に感じる」という声がよくあります。
特に、「手書きの売上帳」や「Excelでの手入力管理」をしているお店では、「ペイペイの売上分を手動で記帳する手間が増える」ことが煩わしくなることもあります。
そんな時は、会計ソフト(マネーフォワートやfreee)とペイペイを連携することで、売上データを自動で取り込むことができます。
PayPayの決済履歴がそのまま会計ソフトに反映されるので、売上帳や帳簿への手入力が不要になるというメリットがあります。
会計ソフトとの連携だけで、手間をぐっと減らすことができるので、「機器は増やしたくないけど管理はラクにしたい」という方にはおすすめの方法です。
審査に落ちることもある
実際の声:「まさか自分の店が審査に通らないとは思わなかった…」
ペイペイは加盟店審査があります。
業種や営業実態によっては審査に落ちることがあります。
オープン前のお店や許可が必要な業種は、しっかり準備してから申し込みましょう。
ペイペイ導入が「向いているお店」と「慎重に考えたほうがいいお店」
これまで僕はいろんな業種のお店にペイペイを紹介してきました。
その中で感じたのは、「ペイペイ導入がピッタリなお店」と「ちょっと様子を見たほうがいいお店」がはっきり分かれるということです。
実際の事例をもとに、違いをまとめてみます。
PayPay導入が向いているお店
✅ 飲食店(カフェ・居酒屋・テイクアウト店など)
比較的客単価が低く、短時間で多くのお客さんが利用するお店では、スマホ決済の手軽さが喜ばれます。
また若年層や観光客が多いエリアでもPayPayとの相性が良いです。
✅ 美容室・サロン・ネイル・整体など
美容室・ネイルサロン・整体院などでも、ペイペイは相性が良いと感じています。
リピート来店が多い業種なので、一度使ったお客さんが「次回もペイペイで払えるから便利」と感じ、リピートの後押しになっているケースが多いです。
特に、女性客やスマホ決済に慣れたお客さんが多いお店では、自然に利用される傾向があります。
✅ 小売・雑貨・アパレルなど
「ちょっと寄って買い物したい」「ついでに買いたい」というお客さんにとって、サッと使えるペイペイは非常に便利です。
特に、その場の衝動買いを逃さないためには、PayPayの有無が意外と大きなポイントになることもあります。
✅ 観光地のお店・イベント出店・移動販売
観光地のお店・イベント出店・移動販売といった、現金を持たない観光客や通りすがりのお客が多いシーンでは、ペイペイの効果は抜群です。
特に、出店やキッチンカーなどでは「現金の管理が面倒」「お釣りがないと困る」などの悩みが多く、ペイペイを導入したことで運営がスムーズになったという声をよく耳にします。
✅共通するポイント
「スマホでサッと決済したい」お客さんが多いお店は、ペイペイを導入することで“買いやすさ”や“選ばれやすさ”がアップします!!
【慎重に考えたほうがいいお店】
⚠ 高額商品を扱う業種(宝飾・高級家具など)
PayPayのようなスマホ決済で支払うお客さんがそもそも少なく、お客様がPayPayに高額のチャージをしていることが少ないです。
⚠ 地域密着で現金主流の客層(高齢者中心の商店・個人医院など)
高齢者は現金派が多く、しかもスマホを持っていないケースも多いです。
